星影のワルツを歌おう
2015年 06月 18日
昨日 お葬式を終えて
今実家では
やさしい面差しの父の写真が微笑んでいます
集骨が終わった時
母が父への最後のプレゼントを係に方に伝えました
「この場所を立ち去る前に 1曲歌を歌いたいです
お父さん 病院でこの歌を歌ってあげると
ピって機械の数値があがるんです」
係の方に許可をいただいてから
「みなさんもいっしょに はい」
保母を長くつとめた母の合図で
歌いだしたのが
「星影のワルツ」でした
別れることは つらいけど
仕方がないんだ 君のため
別れに星影の ワルツをうたおう
冷たい心じゃ ないんだよ
冷たい心じゃ ないんだよ
今でも好きだ 死ぬ程に
危篤状態で個室に入った父
それでも
おむつや痛いやかゆいを指で指し示した父
意識がまだあった最後の頃 母が聞いた
「まだがんばるの?」にうんうんとうなずいた父
そうして 意識がなくなった父に
ベッドサイドで 母は歌を歌ってたんだなって
私自身
千昌夫さんの北国の春は思い出せても
この歌自体 すっかりわすれていたのに
歌詞カードなしで アカペラで
歌えたのも不思議
そして
送別のこの歌を
プロの歌手である叔父が
その場に響くような声で歌い上げてくれたことも
父へのプレゼントになったと思います
参列した叔母も叔父も
最初はちいさな声でしたが
最後は合唱隊のように歌っていました
母がお嫁にいったとき
田舎の嫁入りの風習で
「歌っこ歌わないと嫁にやらない」
そうして一番小さな叔父が歌を歌ったそうです
青森の田舎にあった昔ながらの風習
こうして送別を歌で送ってあげられたことは
歌で始まって 歌で繋がってきた母と父との絆のようでした
父は宇宙に行くっていってたらしいから
きっと星に向かうロケットに今頃乗ってるのかもしれないです
いろいろな方に 支えていただいた数ヶ月でした
本当にありがとうございます
まだ ちょっと父が亡くなったとは思えない現実もあるのですが
幸せなお別れをさせていただいたと感謝しています
さて 私は今日から切り替えて
20日(土)のマルシェに向けて
頑張って準備中です
お時間ある方 おしゃべりにでもいらしてくださいね
お会いできるのを楽しみにしています